2011年6月29日水曜日

1日目シンカフェへの道『ご旅行は計画的に』

 とりあえず、元の場所に戻りつつあるマサシとユウ。かれこれ一時間も歩き続けているので、そろそろ新しい刺激がほしいところだ。空を見上げると少々雲行きも怪しい。高価なコンピュータを背負っている私としては土砂降りは避けたいところだ。
 「なぁ、俺、水が飲みたくなったんだけど、あそこのコンビニ寄らないか?」
私はユウとマサシにコンビニに入ることを提案した。星原君もその意図がわかったのか、やはりコンビニに入ることを勧める。
もちろん純粋に水を飲みたかったと言うのもあるが・・・ペプシ・ブランドのペットボトルが一本35円ほとんどボトルの値段である。
と、私がボトルを購入したときに、店員にシン・カフェの場所を聞くマサシとユウ。星原君が混じっていたので、できるだけ生徒に任せるように声をかけた。今回一番ストレスを感じているのは星原君かもしれないと内心気づきつつも、彼は人間ができているので平気だろうと考え、ストレスのゴミ箱になってもらうことを決める。
手持ち無沙汰になった星原君はアイスを物色。
「おー、なんかこのへんうまそう」
さすがにコンビニの店員ともなると英語が少しは通じるらしく、親切にもシン・カフェまでのルートを紙に書いてくれるようだ。
「土屋さん、これ超うまそう。スイカのアイス!!」
「先生、地図書いてもらいました。」
うれしそうにもらった地図を見せるユウ。これで無事シン・カフェまではたどり着けるな。もちろんそれがゴールと言うわけではないが。
「うめー!!まじうめーよ、このアイス!!」
って確かに『黙ってろ』的なことは言ったけど、そんなにアイスにのめりこまなくてもいいと思うのだよ星原君。それとも何か?私に対する新しい嫌がらせか?
とその時、計ったように突然の土砂降りが。バイクに乗っている人々は、慣れているのかすぐにレインコートを着用して、何事も無かったかのように走る。
もちろんレインコートなどの準備は万端なマサシとユウ。それに比べて私と星原君はレインコートは所持していない。私自身はエマージェンシーブランケットという名前のブランケットを持っているのだが、今これを使うと後で困る。一度広げるとたたむのが厄介でほぼ使い捨てという代物だからだ。
仕方ないのでコンビニで購入。レインコート50円なり。
星原君は200円ほどする強度の高いものを購入した。
・・・背中のギターがあるせいで、星原君の姿は非常に怪しいどこかの特殊部隊のようになってしまっている。
と、目の前をベト傘(ベトナムの傘)を頭に乗っけて歩く人発見。まぁこういう人もいるし、個性ってことでよいのかな?
準備も整い、無事にシン・カフェに向かって歩き出す一行。と、突然星原君が笑い出した。その視線の先には・・・
・・・妖怪タチションおやじ。よくもまぁこれだけ通りの激しい道の真ん中でやれるものだ。これが途上国のレベルということなのかもしれない。武士の情けで正面からの撮影は勘弁しておいてやったが、次に見かけたら正面から撮影の上ネットでさらし者だな。
 さて、公園を歩くことしばらく。地図を片手に歩き続ける一行。
 と、視界に端にツーリストらしい人物を発見する。ユウとマサシもそろそろシンカフェの場所が近いのを感じているのではないだろうか?
 やっとたどり着いたデタム通り。ぶっちゃけた話、ここまでの苦労を考えたらタクシーのほうが明らかに安いという・・・もちろん経験値が上がったので一概に楽をした方がいいとは言えないが、行きたい場所の名前がわかっている場合はタクシーを使うというのもひとつの手ではある。
 と、私の目に衝撃的な光景が。シン・カフェが見当たらないのだ。私自身が見落とすことは考えがたい。そうすると倒産してしまったか移転してしまったか?
 シン・カフェ自体を知らないユウとマサシは付近で再び人にシンカフェの場所を聞く。
 しかし、彼は店の呼び込みだったらしくあまり役には立たない。逆にしつこくついてきてしまった。
と、しばらくそのあたりをうろついていたら、突然The Sinh Touristの看板が。シン・カフェは改装していたようだ。名前も少し違う。とりあえず無事にシン・カフェ(らしきばしょ)に着いたユウとマサシだったが、彼らはここでいったい何をするつもりなのだろう?

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